ヒョウヒダニの居ない家

  1. 床と畳
  2.  ダニの生活できない家とはどんな家でしょうか? 先づ第一に、ムクの木の家、すなわち合板を使っていない家と言えるでしょう。床はムクの木で、畳の下もムクの木、即ちムクの木の上に畳が敷かれていることです。ムクの木にはフィトンシッドという働きがあるからです。畳が古くなったから取り替えようとか、ダニがついたから新しい畳にしようという話しをよく聞きますが、新しい畳の方がダニの食物が豊富ですからダニが住み易いのです。

    それならばダニ殺虫剤によって防ダニ処理をしたら、防虫紙を敷いたら、と考えるところですが、確かにダニの種類即ち、目に見えるダニや人を刺すダニは居なくなりますが、普通のダニ殺虫剤に対して、ヒョウヒダニは強く、ヒョウヒダニを捕食するダニは弱いのです。つまりダニ殺虫剤でヒョウヒダニは駆除できないばかりか、天敵もいなくなるので、どんどん繁殖することになります。また防ダニ処理や防虫紙には農薬系の殺虫剤を使うことが多いので、これによる化学物質過敏症を見過ごすことはできません。

  3. ダニの住み心地のよいものを考える
  4.  畳やカーペットがダニの普通の住まいなら、枕、毛布、布団、ベットのマットレスなど豪華な邸宅。ぬいぐるみ、クッション、布製のソファーなどは別荘感覚です。時にはカーテンなどのリゾートホテルへ出かけます。日の射さぬ押入れやクローゼットの隅、家具の下や壁との隙間など、静かで安全な産院です。ふかふかの綿ぼこりの中で産卵します。 孵化したら、カビの胞子など赤ちゃん食も豊富で、すくすく育ちます。

  5. 加熱・乾燥
  6.  チリダニ類は60℃以上の高温では約1時間で死滅すると言われています。しかしヒョウヒダニがついていて60℃以上の高温にできるものはそんなに沢山ありません。しかし湿度に弱点があります。ヒョウヒダニは相対湿度60%以下で、長く生きてはいられません。駆除の要点の一つは乾燥です。

  7. 換気・調湿
  8.  屋内湿度の調整を主体とした、換気・冷暖房は何といってもダニ駆除の基本です。それでもダニは住みつきます。それに年中、家の中隅々まで理想的な湿度を保つことはむつかしい。パリパリに乾燥させるのも体に悪い。となると…。

  9. ダニに食事を与えない
  10.  ヒョウヒダニの好物は人やペットの“ふけ”です。そしてカビも主要な食事です。合板やコンクリートの床の上に畳を敷き、その上にカーペットを敷いて、夏はステテコで座卓を置いて、冬ならコタツ。そこで食事をしたり、お菓子を食べて、テレビ見ながら猫とゴロ寝、冷暖房して窓は閉切り。となればダニの天国。

  11. 住みついたダニの駆除
  12.  しかし、どんなに努力してもヒョウヒダニが全くいない家を作ることは難しい。たとえ新築の家でもヒョウヒダニは住んでいます。むしろ新築の家のほうが沢山いることもあります。

    【掃除】掃除はヒョウヒダニ駆除のスタートです。ユーカリオイルスプレーの使用法を参照して下さい。

    【殺虫剤】前項でお話したように、ダニ殺虫剤はヒョウヒダニに対して逆効果になります。現在、家庭で簡単に入手できるヒョウヒダニ用の殺虫剤はありません。殺虫剤や防虫剤の毒性についても考慮する必要があります。特にアレルギー体質の方にとっては注意すべき事の一つです。そこでフィトンシッドの利用の研究を始め、ユーカリオイルの使用に行きついたわけです。

  13. 寝具の問題
  14.  寝具はヒョウヒダニの大都会。人間の汗で水もたっぷり、温度も快適、ふけもいっぱい。

     寝具の処理はダニ問題の中心となります。駆除の方法としては、第一番に陽に干すことで、このとき陽の当たる側は十分に効果がありますが、中心部や陽の当たらぬ側にも配慮して下さい。要はタマゴの目玉焼きと同じです。陽の当たる側がフライパン側になるわけで、上の方はそんなに焼けない。それに羽毛布団は直射日光に干せません。専用のサンバッグはこの点を考えた干物袋です。加熱よりも乾燥が大切です。ヒョウヒダニが死滅する温度である60℃は、もし湯なら手を入れていられない程の高温です。炎天下の車の屋根にでも干せばともかく、外気温30℃以上の夏の日でも、たたんで干した毛布の内部は 3034℃、日陰面は30℃前後にしかなりません。ダニは毛布の日陰側や中心部にもぐり込んで冷しい顔をしています。ヒョウヒダニ駆除について書かれたものにはいつも出て来ることですが、布団の上に黒い布やビニールをかけね方法は温度を高くするのが目的ではありません。

     また布団を敷いたり、ベッドメーキングによって空気中に舞い上がった塵に対する注意を怠ってはなりません。窓やドアを完全に解放して作業し、終わってからも十分に換気して下さい。布団やベッドの上で、ばたばた遊んだり寝室で着替えをしないようにしましょう。

     高密度織物の布団カバーやシーツは、ダニを通過させないのでかなり有効ですが、シーツに包まれた布団や枕の中身にはダニが居ます。やはり陽に干して乾燥させる必要があります。

     陽に干してから取入れる前にはよく叩いたり、回転ブラシつきのふとん用掃除機を1u当たり3分以上しっかりかけましょう。ダニは死んでも死骸や糞がアレルゲンとなるからです。

     寝巻き、枕カバー、毛布やタオルケット、シーツなど洗濯できるものは、こまめに洗いましょう。枕カバーの代わりにバスタオルで枕を包めば毎日でも取替えられます。乾燥機で高温がかかればよろしいが、そうでないときはユーカリ精油を入れて洗います。クリーニングから返ってきて袋に入っているものも、使う前には陽に干す必要があります。防虫剤などの化学物質を揮発させる意味もあります。

     いろいろな寝具に対してもユーカリオイルのスプレーを使うことができますが、撒布後は風通しのよいところへひろげておいて、強い匂いが抜けてからセットしてください。

  15. 畳での調査
  16.  これは一般家庭の畳で調べた結果です。畳の下は合板とコンクリートです。

    ヒョウヒダニ:匹数/2

    方 法

     

    対照

    4秒/m2で掃除機をかけた後、4日後に採取

    1000以上

    ユーカリオイルをしみこませた湿った布で3日間拭き掃除をした後に採取

    1000以上

    1000以上

    その後掃除をしないでユーカリオイルスプレーをさっと撒いた後に採取

    1000以上

    1000以上

    ユーカリオイルスプレーを5日間連続して撒いた後に採取

    10以上

    1000以上

    普通の掃除機のかけ方では、ダニは取れません。ユーカリオイルをしみ込ませた、湿した雑巾では効果がありません。

    【残留効果】掃除機をかけず3日間ユーカリオイルを連続して畳にスプレー後採取

    ヒョウヒダニ:匹数/2 : 細菌・カビ:コロニー数
     

    ダニ

    細菌

    カビ

    撒布前

    1000以上

    14

    2

    3日間撒布1日後

    10以下

    0

    3

    3日間撒布10日後

    10以下

    0

    4

    3日間撒布20日後

    50

    1

    7

    3日間撒布30日後

    50

    0

    5

     ユーカリオイルをさっと1回撒布しただけでは、即効性は期待できないようです。これは一般の殺虫剤のように虫にかければバタバタ死ぬという性質のものでなく、続けているうちにだんだんダニが逃げだすと考えた方がよいでしょう。

     即効性を得たいときは、掃除機を1ヵ所13/u以上かけることです。残留効果10日位考えた方が安全です。

     殺菌力は非常に強いことがわかります。しかし抗カビ作用はあると言われていますが、カビの種類にもよるのでしょう。それ程強くありません。抗カビ作用、特に真菌と言う水虫の原因になるカビに対する効果は、他の精油を混合することによって強力になります。

  17. 絨毯での調査
  18.  これはカーペットで調べた結果です。カーペットの下はフェルトで、その下は合板・コンクリートです。

     1/uで掃除機をかけましたが、掃除機後も可成りのヒョウヒダニが残っています。

     

    掃除前

    掃除後

    ダニ:匹数/2

    1000以上

    100

    同じ場所でユーカリオイルをスプレーすると、ヒョウヒダニは激減しました。

     

    対照

    ユーカリオイルスプレー後

    ダニ:匹数/2

    100

    10以下

     ダニの数は、ダニの簡易検査キットであるシントーファイン社製のマイティチェッカーによって調べました。これは、ヒョウヒダニアレルゲンに対して、特異的に反応する薬品を用いて検査する方法です。

    LIAC社の説明書より

    レベル

    ヒョウヒダニ
    (匹数/m2

    対策レベル

    非常に多い

    1000以上

    1m2当りのダニの数が非常に多く、ダニの温床になっている可能性が高いので、根本的対策が必要です。

    やや多い

    100

    通常の家屋内ダニレベルですが、ダニアレルギー患者さんにとっては、危険なレベルです。アレルギー疾患の症状改善には、少なくともこのレベル以下にダニ数を維持する必要があります。環境改善対策を立てましょう。

    普通

    50

    1m2当りのダニの数は、通常より低いと思われますが、室温が快適になると汚染レベルが上昇する危険があります。

    非常に少ない

    10以下

    1m2当りのダニの数が少なく、ダニ汚染レベルとしては良好な環境といえます。この環境維持を心掛けて下さい。

    〈ヒョウヒダニの調査〉   《 お詫び 検査依頼先の事情で現在お受け出来なくなっております 》

     あなたのお住まいのヒョウヒダニを調べることができます。 ダストサンプラーとダニ採取用フィルターをお送りし、これを家庭用掃除機につけて採取し、ご返送頂くことになります。

  19. ペットを飼うなと言われた

うちの子供はアレルギー、検査をうけたら

ヒョウヒダニが原因

医師は、犬も猫も飼うなと言う

ダニならOK。ユーカリオイルがある

ペットのダニは手入れ次第

【イヌの毛布で】イヌが寝ていた毛布の1uの範囲にユーカリオイルをスプレーで徹布して調べました。このとき毛布を陽に干して乾燥させ、掃除機や布団用回転ブラシ付掃除機をかければもっと減ったことでしょう。

ヒョウヒダニ:匹数/2 : 細菌・カビ:コロニー数
 

ダニ

細菌

撒布前

1000以上

11

撒布後

100

5

【イヌのカーペットで】下の表は犬の寝ていたカーペットを調べた結果です。夏の間、毎晩ここで休んでいました。約1ヶ月前に敷いたままで、掃除機を1週間に1回普通にさっとかけただけです。そして掃除1週間後にヒョウヒダニ採取をしました。

ヒョウヒダニ:匹数/2

ユーカリオイルをスプレーで撒布した場所

10以下

ユーカリオイルを撒布しなかった場所

50

但し、犬の体は毎晩ユーカリオイル精油を数滴つけ上から湯をかけて絞ったオイルで拭いていました。犬も猫も手入れひとつでヒョウヒダニは少なくなります。(犬の体重30kgユーカリ精油1ccくらい)

犬や猫によるヒトのアレルギー

 ペットによって起るアレルギー性疾患(喘息、鼻炎、アトピー性皮膚炎)には2種類にわけて考える必要があります。

  1. 犬猫そのものによって起るものです。即ち、犬や猫の唾液に含まれる成分がアレルゲンとなるものです。体を舐めるので、毛や皮膚の落屑(ふけ)によっても起ります。
  2. 犬猫の落屑(ふけ)を食餌として繁殖するヒョウヒダニによって起るものです。

 1)の場合、ペットを飼いながら完全に予防することは不可能に近いと考えられます。毎日丁寧なグルーミングと瀕回のシャンプーによって、ある程度は効果があると思われます。

 2)の場合はヒョウヒダニ駆除の方法に従えば大丈夫です。

  −医学博士 服部芳樹著 ユーカリの小さな本より−


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